会長挨拶
日本医療マネジメント学会
第31回岡山県支部学術集会
会長 仁熊 健文
(岡山済生会総合病院 院長)
この度、日本医療マネジメント学会第31回岡山県支部学術集会を開催させていただくこととなりました。当院にとりましては4回目の担当となります。多くの医療関係者、行政機関、医療・介護関連企業の皆様のご支援とご協力のもと、本学術集会を開催できますことに心より感謝申し上げます。
今回の学術集会では、メインテーマを「2040年時代に向けた医療・介護連携」といたしました。2040年には団塊ジュニア世代が65歳以上となり、高齢化のさらなる進展が見込まれる一方で、医療や介護を支える生産年齢人口の減少が予測されています。このような社会構造の変化の中、地域住民が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる体制を維持するためには、医療・介護資源を有効に活用し、多職種・多機関が連携して地域を支える仕組みづくりが不可欠です。
また、地域医療構想の推進や医療・介護人材の確保、物価や人件費の上昇への対応など、医療機関や介護事業者を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。質の高いサービスを持続的に提供するためには、地域の実情に応じた機能分化と連携を進めるとともに、将来を見据えた地域医療マネジメントが求められています。
特別講演では、慶應義塾大学大学院商学研究科教授の伊藤由希子先生をお迎えし、「地域医療・介護の未来-『戦略的再編』への道筋と岡山モデルの可能性」と題してご講演いただきます。持続可能な地域医療・介護提供体制のあり方について、多くの示唆をいただけるものと期待しております。
また、シンポジウムでは「『住み慣れた場所で暮らしたい』をかなえる―医療と介護をつなぐ連携メソッド」をテーマに掲げました。クリニック、訪問看護、居宅介護支援事業所、病院、行政の立場から、それぞれの実践や課題についてご発表いただき、地域包括ケアシステムのさらなる充実に向けた活発な議論を期待しております。
本学術集会が、医療・介護・行政など多様な職種の皆様にとって有意義な学びと交流の場となり、地域の未来を見据えた連携とマネジメントの向上につながることを願っております。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

